小学6年生の算数|分数

分数のわり算
なぜ「逆数をかける」のか考えよう。

分数のわり算は、「ひっくり返してかける」と覚えるだけではありません。わり算の意味から考えると、なぜ逆数をかければよいのかが見えてきます。

STEP 1|分数 ÷ 整数

そのまま分けにくいときは、もっと細かく分ける

34 ÷ 2 は、34を2人で同じように分ける計算です。

34は「4等分したものが3こ」です。でも、3こを2人に同じ数ずつ分けようとすると、3 ÷ 2では1こずつに分けきれません。

1/41/41/4

1/4をそれぞれ2つに分ける

そこで、4等分した1こ分をさらに2つに分けます。すると全体は8等分になり、34は68と表せます。

今度は8分の1が6こあるので、2人に3こずつ分けられます。

34=68→68÷2=38

理解チェック①|分数÷整数

34 ÷ 2 を計算しましょう。

答えを入力

数学クエスト Q384「分数÷整数」

STEP 2|分数で割る意味

「いくつ分あるか」を同じ大きさで見る

12 ÷ 14 は、「12 の中に 14 がいくつ分あるか」を求める計算です。

12も、4等分を使って24と見ると分かりやすくなります。

青い部分は14が2こです。だから、

12=24なので12÷14=2

分数で割るときも、整数のわり算と同じように「その大きさがいくつ分入っているか」と考えられます。

STEP 3|なぜ逆数をかける?

まず、整数のわり算の性質を確かめる

まず整数で考えてみましょう。

6÷3=2

6と3を両方とも2倍しても、商は変わりません。

(6 × 2)÷(3 × 2)=12 ÷ 6=2

わられる数とわる数を同じ数倍しても、商は変わりません。

この性質を分数のわり算に使う

34 ÷ 25 でも同じです。計算しやすくするため、わる数の25を1にします。

25に何をかければ1になるでしょう。分子と分母を入れかえた52をかけると、

25×52=1

そこで、わられる数とわる数の両方を52倍します。

(34×52)÷(25×52)=158÷ 1=158

この52を、25の逆数といいます。つまり、分数で割る計算は、結果としてわる数の逆数をかける計算に直せるのです。

STEP 4|逆数

かけると1になる数

25 と 52 のように、分子と分母を入れかえた数を逆数といいます。2つをかけると1になります。

25 の逆数52
37 の逆数73
4 の逆数4=41 なので 14

分数のかけ算の意味や計算方法を確認する

STEP 5|分数 ÷ 分数

割る数の逆数をかける

34÷25=34×52=158

理解チェック②|分数÷分数

34 ÷ 25 を計算しましょう。

答えを入力

数学クエスト Q390「分数÷分数」

STEP 6|商の大きさ

割ったのに大きくなることがある

6 ÷ 23 は、「6の中に 23 がいくつ分あるか」を求める計算です。1より小さい 23 なら、6こより多く入ります。

6÷23=6×32=9

1より小さい正の分数で割ると、商はもとの正の数より大きくなります。「わり算をすると必ず小さくなる」わけではありません。

理解チェック③|商の大きさ

6 ÷ 23 の商は、6と比べてどうなりますか。

数学クエスト Q391「商の大きさ」

STEP 7|×と÷が混ざった計算

わり算を、逆数をかける式に直す

23 × 54 ÷ 56 は、÷ 56 を × 65 に直します。

23×54×65=1

かけ算だけの式に直したら、先に約分できるところを見つけると計算しやすくなります。約分を確認する

理解チェック④|乗除混合

23 × 54 ÷ 56 を計算しましょう。

答えを入力

数学クエスト Q392「乗除混合」

発展|小数が混ざる計算

小数を分数に直して考えることもできる

たとえば 1.5 ÷ 34 × 2 なら、1.5を 32 に直すと、分数の計算として考えられます。

1.5=32→32×43× 2 = 4

まとめ

分数のわり算は、割る数を1にすると見えてくる

① わり算の意味

「いくつ分あるか」という見方でも分数のわり算を考えられます。

② 逆数をかける

割る数を1にするため、割る数の逆数をかける計算に直します。

③ 商の大きさにも注目

1より小さい正の分数で割ると、商はもとの正の数より大きくなります。